2024年8月以降、首都圏では闇バイトを実行役とした強盗の被害が頻発しています。
侵入窃盗の発生件数は、一戸建住宅が30.5%と最も多く、侵入強盗の発生件数でも商店に次いで2番目に多い一戸建住宅が20%となっています。
この記事では、空き巣や侵入被害が気になる戸建て住宅の具体的な防犯対策を解説します。
家族の安全を守るため、ぜひ参考にしてください。
戸建て住宅の防犯が必要な理由とは?現状と課題を理解しよう
空き巣や侵入被害の実態:戸建て住宅が狙われやすい理由
警察庁の統計によると侵入窃盗の約30%が戸建て住宅で発生しています。
マンションと比べて発生件数は3倍となっています。戸建てはマンションと異なり、外部からの侵入が容易で、死角となる場所が多い点が原因です。
戸建て特有の弱点と防犯意識の重要性
玄関や窓といった開口部が多い
庭や敷地の広さにより不審者が隠れやすい
夜間でも近隣から気づかれにくい場所がある
防犯対策が不十分だと、狙われるリスクが高まります。防犯意識を高め、対策を講じることが大切です。
侵入経路を徹底解説!戸建て住宅の防犯の弱点とは
玄関:標的となりやすいポイントと対策
玄関ドアは最も目につきやすい反面、簡単な錠前では侵入されるリスクがあります。以下の対策を検討しましょう:
- デッドボルトロックの追加
- スマートロックの導入
- 防犯カメラやセンサーライトの設置
窓やベランダ:意外と見落とされがちな侵入経路
侵入窃盗犯の約50%は窓から侵入します。以下の対策が有効です。
- 防犯ガラスや窓シャッターの設置
- 二重ロックや補助錠の取り付け
- 窓に面格子を取り付ける
庭や敷地周辺:死角が生まれやすい場所のチェックポイント
庭や敷地は、塀や植木が高すぎると不審者の隠れ場所になりがちです。
- センサー付きライトを取り付ける
- 見通しの良いように植栽を剪定する
- 侵入の足場になるような物を置かない
どの形態の住宅でも、鍵をかけていないことでの被害が最多となっています。
日頃から出入口や窓には確実に施錠し外出時にはシャッターを閉める習慣を身につけましょう。
戸建て住宅で取り入れたい防犯対策
- 防犯カメラの設置
- センサーライトで夜間の侵入を抑止
- 防犯ガラスやシャッターで窓を強化
- スマートロックで玄関の安全性向上
- 防犯砂利やフェンスで敷地内を守る
- 偽装カメラや防犯ステッカーで心理的抑止
- センサー付きライトを取り付ける。
- 見通しの良いように植栽を剪定する。
- 侵入の足場になるような物を置かない。
- 留守中も住人がいるように見せる工夫
- 自治会やご近所との協力体制の構築
- ドアの鍵は持ち歩き、郵便受け等玄関付近に置かない
- いつでも施錠する習慣を身につける
防犯リフォームで家全体のセキュリティを強化する
防犯リフォームは、住宅の構造そのものを強化する対策です。初期費用はかかりますが、高い安全性が得られます。
防犯リフォームで効果的な改修例
- 防犯ドアや防犯窓の設置
- シャッターや雨戸で窓を完全防備
- 窓に面格子を設置
- 敷地全体を守るフェンスやゲートの設置
防犯リフォームに補助金制度を活用する方法
自治体が提供する補助金を活用すれば、費用負担を軽減できます。防犯リフォームの計画時には必ず調査しましょう。
国交省の住宅省エネリフォーム補助金である子育てエコホーム支援事業や先進的窓リノベ2024事業の補助対象商品には防犯性の高い窓やドアが含まれています。
自治体によっては防犯カメラ設置に補助金が活用できます。
個人ではなく商店街や町内会に対する補助金が多いですが、自治体によっては個人で申請できる補助金もあります。
戸建ての防犯チェックリスト:安全な家を実現するために
- 玄関・窓の施錠確認
- 夜間はセンサーライトの点灯を確認
- 庭の見通しや防犯砂利の状況を定期的に点検
よくある質問と解答:戸建て住宅の防犯対策Q&A
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防犯対策を始めるなら何から着手すべき?
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玄関と窓の補強が最優先です。
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防犯リフォームの費用相場は?
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窓の数や大きさなど工事内容によりますが、10万~100万円程度が目安です。
セキュリティが充実しているマンションに住み替えるのも選択肢
オートロックや防犯カメラ、管理員がいるなど、マンションはセキュリティが充実している物件が多いです。リフォームに多額の費用がかかる、どうしても戸建は防犯面で不安ということであればセキュリティが充実しているマンションに住み替えるのも一つの手段です。
まとめ:戸建て住宅の防犯対策は家族の安心につながる
戸建ての防犯は家族の安全と財産を守るための重要な取り組みです。対策の優先順位を明確にし、費用対効果を考慮しながら計画的に進めましょう。適切な防犯対策で、安心できる暮らしを実現してください。
この記事を参考に、防犯対策を進めてください。
投稿者プロフィール
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・不動産業界20年の経験を持つベテラン
・宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、賃貸不動産経営管理士、ファイナンシャルプランナーの資格を保有
・実需不動産、投資用不動産、任意売却など幅広い分野の実務経験
・これまでに数多くのお客様の不動産売買、賃貸、資産運用をサポート
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