できるだけ早く不動産を売却したいときは、不動産買取がおすすめです。この方法なら、不動産会社に物件を買い取ってもらえると決まれば売買契約は成立します。所有物件を早く売りたいときは、不動産買取を選ぶとよいでしょう。

不動産買取の特徴や主なメリットを解説しますので、不動産買取を検討する際は参考にしてください。

不動産買取のメリットを解説

時間をかけずに売れる不動産買取の特徴やメリット

不動産買取は、売主様の所有物件を、不動産会社が買主となり買い取る方法です。買い取った物件は多くの場合、リフォームをする、建物を解体するなど手を加えて再販売されます。

この方法の場合、売主様と不動産会社との間で価格や条件の合意が得られれば売買契約は成立となります。

不動産買取のメリット

ローン特約で解約になる心配がない

通常の売却の場合、購入者は住宅ローンを利用するのが一般的です。

住宅ローンを利用する場合、契約にはローン特約※が付帯されます。契約が成立しても金融機関から住宅ローンの承認がおりるまでの約1か月間は売却を進めていた物件の契約が白紙に戻る可能性があります。

不動産買取は不動産会社が買主となるため住宅ローンは利用しません。そのためローン特約はなく、売買契約が成立すれば一定の金額が保証されます。

※住宅ローン額の全部または一部について金融機関の承認が得られないときは、売買契約を無条件で契約解除できるという特約

売主が希望する期日に現金化できる

通常の売却の場合、販売活動に1~6か月、契約から引き渡し(現金化)までは、2~3か月を要します。

不動産業者は住宅ローンを利用しませんので、早期に現金化する必要がある場合でも、契約前に引渡し日程を交渉し合意できればご希望の期日に合わせて現金化をすることが可能です。

契約不適合責任(保証責任)を免責できる

売主様は、雨漏り、配管や設備の故障など建物の品質が契約の内容に適合しない物件を引渡した場合、「契約不適合責任」を負い補修工事や代金の減額などを請求される可能性があります。

買取となる場合には契約不適合責任は免責とされることが一般的で、引き渡しが終わってしまえば所有していた不動産に対する責任はなくなります。

状態の悪い古い建物や大きすぎる物件も成約できる

金額面で合意ができれば建物の状態が悪くても買取可能なケースもあります。エンドユーザーへの売却の場合、建物の状態が悪いと印象が悪く成約にならないことが多いですが、買取の場合は取引相手が不動産のプロになります。

プロの目から不動産としての商品価値が認められれば、室内の壁に穴があいている、クロスがたばこのヤニで黄色くなっている、外壁が劣化している等の状態でも建物を壊して土地として販売が可能であったり、リフォームして販売が可能であれば買取が成立する可能性があります。

他には規模の大きすぎる物件が不動産買取に適しています。規模の大きすぎる物件はそもそも購入を検討できるエンドユーザーの絶対数が少なく販売が長期間に及ぶ可能性が高いです。

取引相手が不動産会社になれば土地を分割して再販売する、新築分譲住宅を販売するなど購入した物件を加工することができるので規模の大きすぎる物件も買取対象になります。

周囲に知られずに売却できる

ポータルサイトで家を見つける買主様が多いため、通常の販売活動を行った場合、広く買主様に認知していただけるよう広告活動をします。

ご事情により周囲の方に知られずに売却したい、といったご要望のお客様には、不動産会社が直接購入することで、広告活動は不要となり周囲の方に売却の事実を知られるリスクを減らすことができます。

以上のように不動産買取は売主様がいち早く現金を手に入れられ宣伝活動も省けるため、不動産売却を近所に知られたくない、急いで不動産を現金化したいときなどのケースに適した方法といえます。

不動産買取のデメリット

不動産買取最大のデメリットは、エンドユーザーへの売却よりも価格が安くなってしまう点です。不動産会社が買い取る場合は、購入後にリフォームをしたり、建物を解体して物件を再販売します。

物件を購入する際には登記費用や不動産取得税等の経費がかかりますし、事業資金の融資を受けていれば金利負担もあります。

販売経費も考慮して事業として採算の取れる価格提示をするため、買取価格はエンドユーザーへの仲介に比べ安価になってしまいます。

とはいえ、買取の仕組みをご理解いただき、諸条件や買取価格にご納得いただければ、買取はとてもメリットの多い売却方法といえるでしょう。

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投稿者プロフィール

栄不動産
・不動産業界20年の経験を持つベテラン
・宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、賃貸不動産経営管理士、ファイナンシャルプランナーの資格を保有
・実需不動産、投資用不動産、任意売却など幅広い分野の実務経験
・これまでに数多くのお客様の不動産売買、賃貸、資産運用をサポート

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